離婚届
何について喧嘩していたのかはもう忘れてしまったけれど、怒りが収まりきらずに離婚届を市役所にもらいにいった。まだ小さい次男をつれて「すみません、離婚届下さい」というのは少々気がひけたけれど、職員の人は全然普通の対応でもってきてくれた。ついでに離婚の際に称していた氏を称する届というのも受け取った。結婚で変わった苗字をどうするかという書類らしい。
結婚するときの婚姻届といっしょに離婚届ももらっていくというカップルの話を聞いたことがあるけれども、それはなかなかいい方法だと最近思う。かなり悲観的ではあるけれど、現実はそういうことが多いのも事実で、手元においておくのはいいかもしれない。
もらってきた離婚届は引出のファイルの中に隠してある。激しくいい争った後で、やりきれなくなると子供が寝てから、一人離婚届を眺めては、気持ちを落ち着かそうとする。ずいぶん怖い光景かもしれない。腹はたつし、泣けてはくるけど、名前を書くほどのことなのかと自分に問うてみる。よく見てみると、離婚の種別とか別居する前の世帯だとかなんだか項目がいろいろあってめんどうくさくなってしまう。そうして気持ちが落ち着くのを待つ。
夜中にこっそり離婚届をながめているなんてだんなは知らない。サインをする日がくるかどうかはわからないけど、この先もお守りと活躍することは間違いない。


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